難聴や聴覚処理の課題を抱える人々を支援する支援技術を開発するボストンを拠点とするスタートアップ企業Xanderは、プレシード資金で 140 万米ドルを調達したことを発表しました。Analog Devices社の共同創業者、取締役会メンバー、Ray Stata氏が担当やiZotope社の共同創業者のMark Ethier氏や、追加のエンジェル投資家も参加しました。

Xander社は海外のスタートアップ企業であり、Vuzix社のBladeというスマートグラスに、ARで字幕を挿入することで、難聴、聴覚障害、聴覚処理の異常のある方の聴覚を補うXanderGlassesを提供しています。

XanderGlassesについて

Xander は、この資金調達により、同社は最初の製品である XanderGlasses の市場投入を加速できると述べました。これは、補聴器の代替品を探している何百万人もの聴覚障害者のためのARグラスです。

Xander社によると、他の聴覚補助デバイスの進歩にもかかわらず、音を増幅または調整するデバイスが機能しない状況が数多く存在します。Vuzix の Blade スマート グラスを搭載した Xander の ARキャプションXanderGlasses製品は、視覚を使用してユーザーの音声を補う軽量のスマート グラス ソリューションを提供します。

Xander の音声テキスト変換ソリューションは、Vuzix の Vuzix Blade スマート グラス ハードウェア上で実行されます。

XanderGlassesにできること

この眼鏡は、音声をリアルタイムで正確にテキストに変換し、対面での会話のキャプションを表示し、他の人が話していることを聞くことができないユーザーが代わりに話していることを確認できるようにします。さらに、XanderGlasses はスマートフォンやクラウド接続に依存しません。

特に騒がしい環境や聞き取りにくい状況で、ユーザーの認識と理解を大幅に改善するのに役立ちます。会話でアクティブリスニングを行うには集中力が必要であり、聞くこと以上のことを行う必要があります。ほとんどの人は、理解を助けるために顔の表情などの他の手がかりを無意識に観察します。

難聴、聴覚障害、聴覚処理の異常のある方にとって、XanderGlassesが現実に邪魔にならない支援を提供し、会話中での音声の理解を大幅に向上させます。

その結果、Xander の拡張現実の使用は、対面での会話を強化し、人間のつながりを強化するのに役立ちます。

Xander社からの一言

Xander社のCEOと共同創業者、Alex Westner氏が「私たちは支援技術が最も有意義な利益をもたらすのは、複雑でなく、信頼ができるものだと考えています。XanderGlassesはシンプルに、「オン」と「オフ」のデバイスのように機能します。家、職場、 賑やかな公共の場でも、利用者が必要とする所で機能します。このARの経験では、着用者の視野に字幕が表示されるので、複雑な画面に触れず、話し相手をしっかり見ながら、必要次第、字幕の参照ができます。」と述べていました。

まとめ

2020 年に設立されたXander社は、AR技術を通じて難聴に苦しんでいる世界中の 15 億人以上の人々を支援することを目指しており、同社の XanderGlassesソリューションは、同社の顧客主導のアプローチの結果です。

原作者:Sam Sprigg

画像クレジット:ザンダー

英文元記事:https://www.auganix.org/xander-raises-1-4m-in-pre-seed-round-to-accelerate-the-launch-of-its-ar-captioning-glasses/