Misterine

東海大学濱本教授のAR作成ソフト Misterine Studio活用事例

(写真)AVRJapanが東海大学情報通信学部の学生へ、AR作成ソフト「Misterine Studio」のレクチャーをしている様子。

XREALは2024年1月に、開発者向けARグラス『XREAL Air 2 Ultra』を発売した。米アップルも初めての拡張現実(AR)対応のゴーグル型端末「(Vision Proビジョン・プロ)」を2024年2月に米国内で販売すると発表し、AR開発者にとって重要なトピックとなった。

新しいデバイスの登場で注目が高まるARは、教育の現場でも導入が進んでいる。今回は「 東海大学 濱本 和彦教授 」のAR作成ソフト「Misterine Studio」導入事例をご紹介いたします。

東海大学 濱本 和彦教授

学位:博士(工学)
情報理工学部 / 情報メディア学科
総合理工学研究科 / 総合理工学専攻
工学研究科 / 電気電子工学専攻
情報通信学研究科 / 情報通信学専攻


研究内容
バーチャル空間と現実空間の接続、バーチャル空間内での活動時の認知活動

バーチャルリアリティは様々な分野で利用されていますが、バーチャル空間内での人の活動については解明が進んでいません。バーチャル酔いや空間認知など、現実と異なる状況が発生する原因とその解決方法について研究しています。また、バーチャルリアティの応用例として、教育、アミューズメント、医療など、多岐にわたる分野との共同研究開発を行っています。

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AR作成ソフト「Misterine Studio」は、ソースコードを直接編集すること無しに、直感的な操作でARコンテンツを開発・公開できる!

● 導入目的:VRだけでなくARの技術が注目されてきており、ARを本格的に授業の中に取り入れ、実習を行いたい。


● 課題:これまでARについては、ソースコードを直接編集するような開発を行っていた。約60名から70名の学部学生を対象とした授業において、限られた授業時間の中でARのコンテンツを開発し、その楽しさ、必要性、可能性を理解させ、新しいアイディアを育むためには最適とはいえない。


● 効果:MistrineStudioの場合は、同じ時間でもスマホアプリを用いて自作したARコンテンツを公開するところまで体験できます。これは学生に楽しさを感じさせ、可能性を考えさせ、発想を育むために重要で、実際に学生からの声を通じて手応えを感じています。

【質問】
Q 濱本教授の専門分野や研究テーマを軽めにご紹介ください。
元々は医用工学、特に医用画像処理を専門としております。その中の一つ、医用超音波画像の圧縮と画質評価の研究において、医療従事者による画質評価と統計的な画質評価が異なることに興味を持ち、認知科学、ヒューマンインタフェースの分野の研究を始めました。現在は、「人にわかりやすく情報を伝える」「人に優しい(易しい)情報技術」をメインテーマとした研究を行っています。その中でも最近の研究の中心はバーチャルリアリティです。

バーチャルリアリティは、「人に直感的に情報を伝えるヒューマンインタフェース技術」として2000年頃から研究テーマとしており、バーチャル環境における生体反応や空間認知などの基礎技術と、教育や医療などへの応用について研究しています。


Q 導入の背景を教えてください。
本学では2001年度に情報メディア学科を設置し、実習を含むバーチャルリアリティの学部教育を開始しました。実習では立体視やセンサシステムなど、VRの要素技術の一つ一つを確認する実習を行ってきましたが、VRの普及に伴い実習の内容を少しずつ改訂してきておりました。その流れの中で、VRだけでなくARの技術が注目されてきていること、新カリキュラムにおいてVR関係の科目数が増えたことから、ARを本格的に授業の中に取り入れ、実習を行うための環境を検討しておりました。


Q 導入の決め手はどんなところでしたか?
これまでARについては、研究室に配属が決まった3年生(約10名)を対象としてARToolkitを中心とした実習を行っていました。ただ、このようなソースコードを直接編集するようなコンテンツ開発は、少人数かつ研究を目的とした場合には有効かつ必要なことですが、約60名から70名の学部学生を対象とした授業において、限られた授業時間の中でARのコンテンツを開発し、その楽しさ、必要性、可能性を理解させ、新しいアイディアを育むためには最適とはいえません。

その点、MisterineStudioは、ソースコードを直接編集すること無しに、直感的な操作でARコンテンツを開発することができ、さらに、サーバーとスマートホンやタブレットのアプリを通じて公開できるところに魅力を感じ、導入することにしました。


Q 具体的にどのような使い方をされたか教えてください。
現在は研究室の学生に使ってもらっている段階ですが、次年度より本学の湘南キャンパスと品川キャンパスの学部3年生の授業に順次導入します。VR/ARに関する講義の後、MisterineStudioを利用したARコンテンツ開発を体験してもらい、特に湘南キャンパスにおいては、授業の中である程度まとまった時間を確保し、自由にARコンテンツを開発してもらうことを考えています。また、授業以外にも、有志による同好会・サークルのようなものを組織して、学生の自由な発想で多くのコンテンツ開発を行うことを考えています。


Q 導入の効果はどのように感じられていますか?

ARToolkitによる講義の場合、ソースコードを直接編集する必要があることから、まずは開発環境を整えること、そしてソースコードを理解することが必要でした。それにも関わらず、短時間で体験できることは、webカメラで撮影されたマーカーの上にCGを表示する基本的なことに限られていました。

MistrineStudioの場合は、同じ時間でもスマホアプリを用いて自作したARコンテンツを公開するところまで体験できます。これは学生に楽しさを感じさせ、可能性を考えさせ、発想を育むために重要で、実際に学生からの声を通じて手応えを感じています。

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